概要
友よ、語れ。美しき世界を。
樫の森の妖精王サルヴァンの弟子レイヴンは、小人のボルトとともに、遠く離れた西方の山脈の調査を命じられた。古代王国の遺跡を探しだし、そこに眠る〈黄金の騎士〉の存在を確かめよ、というのだ。
ワタリガラスに変身したレイヴンは、ボルトを乗せ、大陸の西の果てを目指す。
◇
異世界風土記、競作企画「調」、参加作品です。『塔の上のレイヴン』シリーズの番外編ですが、本編を知らなくても内容の理解に支障はありません。
ワタリガラスに変身したレイヴンは、ボルトを乗せ、大陸の西の果てを目指す。
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異世界風土記、競作企画「調」、参加作品です。『塔の上のレイヴン』シリーズの番外編ですが、本編を知らなくても内容の理解に支障はありません。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!友人には、鍵を。
カラスに身を変じることが出来る魔術師と、妖精の旅の記録。
魔術師の研鑽を兼ねて、二人は古代遺跡に眠る騎士へ謁見を命じられていた。しかし、いくら魔術師がカラスになって妖精を乗せて飛んでも、そうそう簡単に古代遺跡にはたどり着かない。「妖精の道」と呼ばれる近道があっても、そこは人々の歴史と営みによって寸断されていた。
そんな中、二人は目のない女性の妖精に出会う。彼女は言葉を知っていたのでやり取りは出来るものの、会話は不自然だった。鰓を持ち、水中でも息ができる彼女は、匂いで二人を判断し、鍾乳洞のような世界に誘う。
そして、彼女は二人を試すように問いかける。
さらに、二人の目の前で突然、裏返…続きを読む