精緻な言葉で語られる壮大な物語

第一章まで読んでのレビューです。
まず、熟語が多様され片仮名が人物名くらいにしか使われていません。
その漢語の多用が、物語世界を重みのあるものにしています。
文章は古文的であり、通常平仮名であるところにも意図的に漢字が使われていて
壮大なファンタジーへと誘っていくのです。
丁寧に描かれているため、物語は一足飛びに結末には辿り着きませんが
じっくり味わいながら読み進めていくと、
物語世界に入り込み登場人物の一員であるかのように感じられることでしょう。

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