切なくも輝かしい、ひと夏の出来事。

目標もなく、ただ日々を過ごしている響とミステリアスな少女との出会い。
4人で育んでいく友情と恋心。悲しい出来事。少女の不思議な力。
たった、ひと夏の出来事なのです。
しかし、なんて濃くて大切な日々だったのだろうと思います。

物語は、読みやすくも美しい文章で綴られています。
4人が過ごすおばあさんの家や海や空の光景が鮮やかに脳内へと広がり、物語を彩っていきます。

読み進めていくうちに、様々な感情と出会うことになります。彼等と一緒に悩んでしまうこともあります。
それでも最後には、もう一度最初から読み返したくなってしまう。

落ち着いた空間で、ゆっくりと味わってほしい。そんな物語です。

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