けしきおぼゆ話

良い点
 難解な文体でしたが、その手の小説にしては読みやすいと思います。それと本筋自体が面白い、ダーク気質なのが新鮮でした。プロローグから引き込まれ、話が進んでいくごとに不安感が出てきました。またキャラ同士の軽妙なやり取りも良かったです。またそのような古時代ながら、チート、中二病、正室がメインヒロイン、幽玄がオサレなど。ルビ振りも面白いですね。古典的な世界でしたので、難しい字にルビ振りも努力されてました。

 戦闘シーンも理解しやすい様子でした。また用語の解説もあるので良いですね。

 本筋の話では、意外と陰鬱なのも高評価。急に展開してしまうのは、私個人嫌いなのですが、意外と丸めこめられましたね! 古風なのが良い味なのかもしれません。話の流れも、難解に思えてスッキリしてましたね。奏くん頑張って欲しいですね。

 奏くんも良いキャラですが、おゆりさんが怖くて良いですね。計算づくめで怖いです。それもあって、奏くんにとっては、味方が誰一人いない感じなのが好きです。本家の人間も怖いですね。常盤ちゃんも不憫なのも良いですね。洗脳されまくりで壊れた?みたいで。まともな人って朧さん?だけなんですかね、戦闘狂に目を瞑れば。奏くんは洗脳されまくりだし、奏くんはのぞいときますが。


気になる点
 文章量が多く、文体も特殊なため目が疲れる。(軽快な調子なので、耐えられる程度ではある)
 会話が3行以上行くと厳しいですね。(個人感ですが、地の文が難解より目が滑る)


一言
 いろんな要素がこの世界観に、幽玄(オサレ)を与えてますね! 期待です!

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