不幸体質すぎて逆にゴッドと渾名された彼が、女神たちのハーレムを築くまで

関わった人を残らず不幸に陥れてしまうという、悲しい運命を背負った主人公・樹。
虐めて駄目なら逆に崇めるべしと、級友たちから『ゴッド』と呼ばれ畏れられた彼の人生は、下宿先の部屋に神棚が設置されていたことで風向きを変えていくのですが……
部屋に居着いた座敷童。なぜかやたら絡んでくる一癖も二癖もある不思議な美女たち。
女難の相って何ですか?!どたばた何かに巻き込まれ続ける樹の明日はどっちだ!

シニカルな語り口で淡々と綴られる状況が、シュールな笑いを誘います。
何より、座敷童の椿ちゃんが可愛い!事あるごとに彼女の着替えに出会してしまうのはお約束。
ところどころに差し挟まれる、民俗学をベースにした逸話が興味深いです。
神棚にまつわる謎の真相ははたして——?

何かを信じること。誰かを守りたいと願うこと。
きっと誰もが持ち得る感情が、強く確かな絆になるということ。
じわっと温かく沁み入るような読後感でした。
ゴッドと呼ばれた樹の人生の転機、ぜひ触れてみてください!

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