歌声が光る王道ファンタジー

歌うしか能がない。
先祖返りした姿で生まれたジュキエーレはそう虐げられていた。
けれど侮ってはいけません。
この歌だけでも相当のものです。
序盤だけでなく、要所要所で出てくるジュキエーレの歌は素晴らしく、活躍の場も見せてくれます。
ヒロインの公爵令嬢レモネッタも、うっとりしてしまうほど。いや、自慢の一つですね。

容姿や魔力0など、他にも虐げられる要素の多いジュキエーレですが、家族からはとても愛されています。
特に姉からは溺愛レベルで。
お陰で、素直に育ったジュキエーレは幼なじみの言うこと聞いてしまい、ダンジョンに置き去りにされてしまいます。けれど、それが功を奏して知る真実。

王道ファンタジーでありながらも、引き込まれてしまいました。
主人公サイドも然ることながら、幼なじみたちの行く末も気になるお話です。

ドキドキハラハラしますが安心して読める作品なので、是非読んでみてください。

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