蝶たちは「生」と「死」を願う

「死にたい」と言い自殺行為を繰り返す少女と、その少女に悪態を吐きながらも助け「生きたい」という奴隷のボーイミーツガール。
と、書くと爽やかに感じるが、そうではない。
例えるならば、残酷かつ無慈悲な人間によって虫籠に捕らえられた蝶二匹の出会いなのだ。
この二人が出会い、言葉を交わし、そして……。
最後の最後まで少女の視点から、一つ一つの情景が芸術的に、残酷なほどに美しく書かれている作品です。

一万文字以下とは思えないほどに、濃密な作品でした。
是非読んでほしい、作品です。

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