概要
強い信念を持って行動すれば、常識は変えることができる
18世紀末。ペイダス王国に住むカルターナは、ある日運命的な邂逅により親友とともに革命軍に入ることに。母の形見、逆襲の狼煙、悪辣組織と国家の癒着……目を覆いたくなるような現実を前に、心が折れそうになりながらも前に進むカルターナら一同。数多の試練を乗り越え、ついに国王家の元へと辿り着いたカルターナは全てを賭して災厄の根源へと立ち向かう。突如現れた歴史の怨念にとも決着を付け、静かに息を引き取っていくカルターナ。彼らの革命の意志は確かに受け継がれ、世代から世代へと響き渡っていくのであった。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「市民革命」を題材にした「異色」のファンタジー!読んでみませんか?
革命ものです。私はFF2が好きなのでこの物語は大好きです。だた、FF2と違うのは、現行制度上での革命を目指すものですので、フランス革命とかに近い感じかなぁと思います。
貴族社会に対する不満が鬱積した世界で物語がはじまり、主人公は革命軍に入り、革命を目指すのですが、みたいなお話です。いいでしょ?この雰囲気。
「王侯貴族」ばかりが物語の主人公である「異世界ファンタジー」の中では異彩を放つこの一品。自分たちが信じたイデオロギーを信じて「革命」を目指す主人公。私は「こういう」小説、大好きです。
皆さんも、是非、読んでみてください! - ★★★ Excellent!!!ファンタジー世界の不平等を革命で焼き尽くせ
貴族統治が長く続き、不平等と悪政が続く社会に、主人公たちが立ち向かう話です。
主人公と相棒は平民です。賢くたくましく、また困った人を助ける人格者であります。
しかしどれだけ個人で優れていても、貴族政治に打ちのめされるばかりでした。
とくに人間性に問題を抱えた貴族の横暴があっても、その被害者が平民であれば、正しい裁きが下されることもありません。
そんな状態が長く続けば、貴族政治を打倒することが脳裏に浮かんできます。
そう、革命です。
主人公たちは、革命軍に勧誘されて、国を根底から変えることを望みます。
しかし革命は、リスクの大きな行為でもあるので、これから彼らには…続きを読む