爽やかなセカイ系小説。

もしこの物語を3話読めば、理解できるだろう。「これ、エヴァンゲリオンだー!」と。
作者の弐護山さん曰く、「同じだけど……ちがった奴をくれ」とのこと。その試みは成功していると思う。
冒頭のエヴァンゲリオンだー! というのはとある共通点があるからである。セカイ系というジャンルではなく、ストーリーの構造で。
それは何から何まで説明しないこと=十分に考察の余地がある、ということだ。
一言紹介で「爽やかな」という言葉を使用したのはその考察、謎と言い換えてもいいだろう、の量が適度でありよい味を出しているのでそう表現してみた。
丁度文庫本一冊程度の文字数。例えば――直近のGWのお供に是非、いかがだろうか?
おすすめの一作です。

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