烏天狗は今日も空を行く　愛する人の想いを乗せて

烏天狗と人が共に暮らす世界で、幼なじみの二人は出会い、恋をします。
しかし二人の恋は簡単にはいきません。烏天狗には烏天狗の掟があり、人と結ばれるには様々な障壁があります。三月と莉子はどんな時もお互いを信じて愛を貫きました。

初々しい片思い時代からずっと二人の恋を見守っていました。ヤキモキしたり、ドキドキしたり。そして二人を取り巻く人々の人間模様もしっかりと描かれて物語に深みを与えていました。

みんな純粋で真っ直ぐ前を見つめて生きる人々。読んでいて勇気を貰いました。
二人の恋愛物語に終わらない、壮大なラストシーンは見事。胸がジーンと熱くなりました。

幸せな気持ちになりたいとき、手に取って欲しい。そんな物語がここにあります。