夜明けに出会った二人は、一歩一歩、踏みしめて進む。その美しさ、圧倒的。

まだ途中までしか読めてない身ですが、思いの丈をぶつけるべくレビューを。

心の機微が、そして描かれる景色や風景が、油彩画のように、ペタペタと心に厚塗りされるように、迫ってきます。本当に一枚の、壮大で美しい絵を見ているよう。

澪の心の葛藤が美しいです。その一瞬を精一杯生きる彼女の心が美しい。そしてその心を彩る景色、絵、目から耳から入る刺激。全てが綺麗な調律を持っている。

画家の卵である彗と出会い、自分の人生を見つめ直し、前に前にと進んでいくというストーリーもさることながら、文章表現の美しさ、読んでいて心が豊かになる気持ち、どれをとっても最高の一言です。ぜひ読んでほしい。そしてこの豊かさに触れてほしい。

その美しさ、圧倒的。
ご一読を。

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