静かな場所で、このお話に浸っていたい

最初に出会ったのは午前四時だったけれど
私には彗と澪が、真夜中にいるように見えていました。
夜の底みたいな場所で、ミモザは唯一の光で。
でも、この出会いによって澪も彗も強くなっていく過程が、
とても丁寧に、繊細に描かれていました。
2人だけの閉じた世界が周りの人々との関わりによって変わっていくと同時に、
その中心には誰にも侵すことのできない2人だけの芯が変わらずに存在する。
そういう強さと儚さに惹きつけられる、
大切に読みたいお話でした。

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