想いが刃物に変わる……!!

拝読いたしました。

前半部は、それぞれに大切なひとたちを喪った女性たちが、互いにやりとりをしていく裏で、不気味な植物のように、見えない“何か”が成長していきます。

後半からは、霊からひとの怨念に移り、怨念は形となって襲いかかる……
水面下に渦巻いていた喪失感からくる怒りが、具現化したようです。

不穏系ホラーとも呼べる今作は、日本人の作家さまだからこそ、書けた作品だと思います。
ぞくり、ぞくり、と背筋をなぞられるような、気持ちの悪い体験(褒め言葉)をご堪能ください。

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