第7話 キャラメイク
「凛さん、少しお話し良いですか?」
「え〜、良いよ〜どうしたの?」
「もし、お時間ありますのならご一緒に帰りませんか?黒華君と3人で」
「うーん、今日は部活もなんもないから良いよ〜」
「ふふ、ありがとうございます。黒華君も良いですよね?」
「ん?別に良いよ」
夕暮れの中、初めてこの3人で帰る事になる。
「あれれ〜チナツってこの道だっけ?」
いつもの違う道に凛は首を傾げる。千夏は嬉しそうに黒華の所で泊まると伝えた。そしてバックの中からゲームのパッケージを見せる。
「今日は黒華君と遊ぶのですよ」
「え、もう買ったの?」
フリーダムアドベンチャー。最近新作のとして発表されたVRMMORPG、仮想世界に入って冒険をするゲームだ。黒華は最近買ったのだが遊ぶ時間がなく未だプレイはしてない。そんなヘルメット型ゲーム機を持ってないと言った筈の千夏が今日中に買い揃えた事に驚く。今から全て買うのに30万以上はある。
「え!フリーダムアドベンチャーじゃん!いいな!あたしも一緒に遊びたい!」
「え、凛もしてるの?」
「うん!」
「凛さんがやっていた事は知っていたので、もし良ければ3人でやりませんか?」
「おお、確かにみんなでやった方が楽しいよな」
「うん!やるやる!」
そしてすぐに遊ぶ為に3人は家に帰る。千夏はもちろん今日も黒華の家に泊まる約束をする。恋人と同じ趣味を持つとなかなか楽しいなと感じた。
「えっと、これを頭にハマれば良いのでしょうか?」
黒華が千夏のヘルメット型ゲーム機をセットする。
そしてフリーダムアドベンチャーの説明を少しだけ伝えた。
「そうそう、俺達初期アバターとして始まりの街の広場に必ずログインするから。アバターを作ったらそこで集合ね。凛もそこに来るって言ってたから」
「分かりました」
2人はヘルメット型ゲーム機を頭に嵌めて眠る様に意識が薄れていく。そして目を覚めるとプログラムの様な空間の真ん中にお洒落な犬が座っていた。
「ようこそ、フリーダムアドベンチャーへ。まずはキャラクタークリエイトを開始します。キャラリメイクからお願いします」
黒華はまずキャラメイクを始める。特にキャラメイクはガチでやる必要はないので、顔が見えるように髪を短くして白髪に変更だけした。あとは現実の世界とあまり変わりはない。このゲームは現実の世界と同じ顔にする人が多い。そして次はステータス作成だ。
ーーーステータスーーーーーーーーーー
名前:未定 Level:1
種族:なし
第一職業:未定
第二職業:未定(封印)
第三職業:未定(封印)
HP:100
MP:100
闘気:10
攻撃力:10
防御力:10
素早さ:10
器用:10
ステータスポイント:1000
スキルポイント:100
種族スキル
なし
スキル
なし
エクストラスキル
なし
称号
なし
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前はまずコクハナにする。そして種族は30種類以上もある。種族によってスキルやステータスが増える事になる。黒華は最初から吸血鬼と龍人のハーフを選んだ。ハーフを選ぶにはメリットがある、それは二つ分のステータスが貰える事だが、デメリットは最初から貰える種族スキルがなくなる事。別に後からスキルポイントで買えるので問題はない。スキルポイントはその種族専用のスキルは対象の種族じゃないと買えない仕様。そして、職業は最初に選ばれるのは6つ。
1、剣士
2、魔法使い
3、弓使い
4、格闘家
5、回復術師
6、暗殺者
このゲームはこれ以外にも他の職業が存在する。進化をして取得するものや、クエストをクリアして取得するものが存在する。同時に職業は3つ登録できる。第二職業はレベル10、第三職業はレベル30に解放する。第一職業は100%ステータスに汎用され、第二は70%、第三は40%だ。スキルも職業の設定に使えるようになるものや使えなくなるものも存在する。黒華はうーんっと自分のステータスを考えて完成させる。
ーーーステータスーーーーーーーーーー
名前:コクハナ Level:1
種族:吸血鬼(半)龍人(半)
第一職業:暗殺者
第二職業:未定(封印)
第三職業:未定(封印)
HP:800
MP:600
闘気:510
攻撃力:510
防御力:310
素早さ:810
器用:310
ステータスポイント:0
スキルポイント:70
種族スキル
なし
スキル
・剣術スキル・短剣術スキル・陰密スキル
エクストラスキル
なし
称号
なし
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
体力と防御力はステータススキルで上げて、MPと素早さは吸血鬼の職業で上がり、闘気と攻撃力は龍人で上がった。最後に暗殺者は素早さと器用を上げてくれて、短剣術スキルと陰密スキルを取得した。
剣術を30ポイントをスキルポイントで勝った。何故剣士にしなかったのかと言うと、陰密のスキルポイントが高く買えないからだ。陰密は普通に使えるスキルなので取得したかった。
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