第9話 いかなりのレアドロップ?!
「レベル上がってる...」
あまりにも楽しさに黒華達3人は3時間近くもスライム討伐で経験値を上げていた。
ーーーステータスーーーーーーーーーー
名前:コクハナ Level:3
種族:吸血鬼(半)龍人(半)
第一職業:暗殺者
第二職業:未定(封印)
第三職業:未定(封印)
HP:800
MP:600
闘気:510
攻撃力:510
防御力:310
素早さ:810
器用:310
ステータスポイント:200
スキルポイント:90
種族スキル
なし
スキル
・剣術スキル・短剣術スキル・陰密スキル
エクストラスキル
なし
称号
なし
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
レベルは一つ上がると、ステータスポイントが100、スキルポイントが10を貰う。
凛はレベル4になっていて、千夏はレベル2に上がった。相変わらず千夏は防御力に貰ったばかりのポイントを全て使った。
今の戦いにおいて足りない分を補う。攻撃力に100ポイントを使って素早さに残りのポイントの全てを使った。凛は平等に自分のステータスに振った。
「あの、黒華君、凛さん、私が倒したスライムからこれが出てきたのですが...」
「ん?」
そう言えば千夏も戦いたいと言ってきたので短剣を渡した。回復術師でも武器は持てるのだが、対処の職業ではなかったら、その武器の80%の攻撃力が減ったり能力が使えなかったり、短剣術スキルがなければ滅多に当たる事は出来ないのだ。
千夏はたまたまHPが少なかったスライムにたまたま攻撃が当たって倒したそうだ。そのスライムから何かが出てきたと言う。
「スライムの核か?」
スライムの核は80%の確率で落ちてくる。凛と黒華はドロップしたスライムの核を拾っていた所だった。
「いえ、指輪なんですが...」
「え?!凛!千夏が倒したスライムに指輪がドロップしたんだって!」
「へ?!マジ!すごいじゃん!見せて見せて!」
スライムから0.0008%の超低確率でドロップする『強化の指輪』。装着するとランダムで何かのステータスが1000アップすると言われる、超レアなアイテムだった。
ーーアイテムーーーーーーーー
名前:強化の指輪 レアリティ:UR
コスト:3
ステータス能力:MP+1000
能力:なし
ーーーーーーーーーーーーーー
レアリティは
「えっと...MPですね!千紗さんか凛さんどっちかいります?」
「「え、いらない」」
MPが増えても凛と黒華は使わないので要らないと言う。少ししょんぼりしてしまった千夏をフォローする。
「ち、違う。ほら!千夏って回復術師だから、いっぱいMP増やさないとダメじゃん?」
「そうでした!私はお二人さんのサポートでしたね!私頑張ります!」
千夏は『強化の指輪』を装備する。このゲームでのアイテム装備は第一職業しか解放してない者はコスト10まで、第二職業はコスト20まで、第三職業はコスト30まで装備出来る様になる。『強化の指輪』はコスト3を使う低コストで強力なアイテムなのだった。低確率のせいかお目にかかる事は殆どないが。
「なら!私は2人の分のこの指輪いっぱい取りに行きます!」
「い、いや。低確率だ...ん?」
張り切っている千夏を止めようとした矢先に凛に服を掴まれる。
「多分、チナツ何か面白い事やらかすよ」
「え?」
「あの子ね、以外と天然じゃん」
「あー、そうだね」
「あの子ね自分が今凄い事をしてるのを気付いてない時があるの」
「うん」
「たとえば、ガリガリの君のあたりを連続5回当てたり、福引10回中1等2等3等を全て自分のモノにしたり、もちろん7等のティッシュは一個もなかったのよ?それに宝くじを1等当てたり、私がやっているスマホのゲームのガチャを引かせたら1番欲しかったキャラが出たり...」
「...マジで?」
凛はコクコクと頷く。どうやら千夏には運の女神が取り憑いているらしい。たまたまだろうと言いかける途端に千夏が叫ぶ。
「わぁ!やっと倒せた!あった、あった!あともう一つ!」
やっと一体目を倒すと、0.0008%の低確率を2回連続引き当てたのだった。隣で凛を見ると、だろ?っと言わんばかりな顔をしていた。それから千夏は1時間かけて6体のスライムを倒したが一個も落ちなかったと言う。またMPを増やす『強化の指輪』だったので、頑張ってくれたのは申し訳ないが千夏に装備させた。これで千夏はMPだけが4000超えたのだった。
「ん〜〜」
凛はずっと動きっぱなしだったのか、背伸びをする。
「そろそろ、終わるか?」
「うん,そうだね。続きはまた明日かな」
「ふふ、私もお供します」
そして3人はログアウトする。5時間近くゲームをしてしまったのか時間は夜の9時に回っていた。まだ晩御飯を済ませていなくてお腹が空いてしまった。
「黒華君、なんか軽いモノでも食べますか?」
「うん。食べる」
千夏の手料理を食べてソファでぐったりと休んだ。すると千夏は黒華の膝の上に対面しながら座った。
「今日も愛してくれますか?」
「いつも愛してるよ」
2人はキスをして再びつながったのだ。
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