最愛を抱えて、彼は千年を生きる

一気に読んでしまいました。
普段歴史物を読まないのですが、徹底した時代考証による凄まじい情報量ながらさらさらと流れ込んでくる文章で、あっという間に読み終わってしまいました。

キャッチコピーはてっきり紅蜘蛛丸の言葉かと思って読み進めていたのですが、あの回収の仕方はずるいです。読みながら泣きそうでした。

最愛の人を想いながらまた別の愛する人を失っていくという重い話の合間に繰り広げられる彼岸花の日常パートで(いい意味で)脱力し、その力の抜き差しのバランスが丁度よく感じられました。

忘れられない作品と出会えました。
ありがとうございました。

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