観覧車の天辺で飲み込んだ悲鳴が最後は嗚咽に変わる、主人公の心境の遷移が丁寧で泣かされました。
強烈な過去の体験が突き刺さったままの主人公の心は、ひとつところを巡り続ける。繰り返される喪失と後悔の連鎖。まるで観覧車そのもののように生きる彼女は、それでも徐々に螺旋を描いて過去の軌跡に向き合い始める……読んで思わず涙がこぼれるような、素晴らしい愛と成長の物語でした!!