概要
小正月、又は十五夜。雪の降る満月。 そんな夜には雪女が出ると云ふ。
陸奥(みちのく)の国のとある山奥。
年老いた一人の樵が、或る雪の降る夜に不思議な少女「たるひ」の住む小屋を訪ねてきたという。
【公式自主企画】怪談・都市伝説・昔話の二次創作大募集!! ~日本の「語り継がれるふしぎ」を書き換えよう~
……に寄せて書き下ろしました。
年老いた一人の樵が、或る雪の降る夜に不思議な少女「たるひ」の住む小屋を訪ねてきたという。
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スキマの作品達に出逢ってくださりありがとうございます。ほんのちょっとのこぼれ話を。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!雪、彼らの景色
それは雪の降る夜のこと。一人の樵が、陸奥の山奥にある小屋を訪れる。そこには「たるひ」という少女が住んでおり、二人は火鉢を囲んで秘密を打ち明ける……。
雪女にまつわる伝承が、この作品においては、柳田國男『遠野物語』から小泉八雲『怪談』へと繋がって、また『遠野物語』に戻ってくる。そして、さらにその向こう側にあるかもしれない、あったかもしれない絆を手繰り寄せる。物語の裏側を巡る想像力は、この作家ならではのものだ。
小泉八雲の「雪女」には、彼の心象風景が仮託されていると指摘されることがある。遠野物語に描かれたのも、雪にまつわる集合的な無意識であったかもしれない。さて、この作品で描かれる風景に、あ…続きを読む