女神が与えた奇跡の光、その眩さが落とす影

かつて地上に降り立った女神、『光のラフィリア』が地上の人々に与えた奇跡の力。地上に生まれたすべての人間に与えられるその奇跡を与えられなかった少女リアは、罪人として光なき地底の世界へ棄てられてしまう――

……というところから始まるハードな異世界ファンタジー。
ひとりぼっちで放り出された地下の世界で優しいひとに拾ってもらえて、日々の仕事に励みながら当たり前の幸せを築き上げてきたのに、そんなささやかなものすら奪い去られてしまう。
そうしたリアの運命の過酷さが、果たしてどのような物語を紡いでゆくのか。
これぞ王道! と打ち出したくなる貴種流離譚の趣です。

まだ序盤も序盤という雰囲気ではありますが、この先どんな風になってゆくのかが気になります。
そして、この内容で「光のラフィリア」というタイトルは、強烈に皮肉がきいているなぁと感じることしきりです。

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