概要
『何見てるの?』彼女の囁きは耳元から。彼女の笑顔は――手元のグラビアに
『黛 綾乃』は『楠 大樹』にとって高校受験を共に戦う盟友だった。受験を目前に控えた塾帰りのコンビニで大樹が手に取った雑誌の巻頭カラーを飾っていたグラビアに癒されていると、横合いから冷たい眼差しが注がれていた。綾乃だった。思春期真っ盛りの中学生女子の前で際どいグラビアをガン見するなんて無神経だと反省した。そして1年と少々の月日が流れた。無事に志望校に合格して二年生に進級した大樹が深夜のコンビニで手に取った雑誌には、やはり極小の水着で肌を隠した(隠してない)グラビアアイドルが満面の笑みを浮かべていた。見るからに柔らかそうな大ボリュームの胸、贅肉ひとつ見当たらないお腹、キュッとくびれたウエストを経て長い脚に続く見ごたえたっぷりの絶妙な曲線。見覚えのある整った顔立ちに浮かぶ眩しい笑顔。何もかもが最高
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!高校時代をふと思い返させられるような
久々に心を揺さぶられるとても良い作品でした。あまり心情の機微とかを丁寧に書いてくれる作品が中々見つからなかったので、出会えたのは幸運だなと思います。
高校生という舞台ならではかもしれませんが、お目当ての女の子が徐々に自分と違う世界に踏み出していてやるせないモヤモヤ感がすごい伝わってきたし、女の子側の気持ちや考え方も今だから理解できるけど、自分が高校生の時なら多分理解できなかっただろうなぁと思いつつ。
思わず自分のあの時ならとか振り替えさせられました。
のめり込めばのめり込むほど、ううっと苦しくなるものもありますが読み終わった後の読了感は個人的にはスッキリしました。
とても良い作品をあり…続きを読む