第5話 お弁当タイム
「うーん」
大きく伸びをした池川は立ち上がり言った。
「昼だ、昼だ」
それを合図に、伊藤と大杉も一斉に出入り口の扉に向かう。
「リョウさんは愛妻弁当だったな。留守番頼む。栗田さん、一緒に行きますか? 美味しい店教えますよ」
「あっ、お気になさらずに、適当にすませますから」
遼平は給湯室に置いてある小型冷蔵庫から取り出した弁当を電子レンジでチンした。
600Wで1分10秒くらい、コンビニの弁当が確かこのくらいやった。
「あの~、私、コンビニで何か買って来るので一緒に食べましょ」
栗田は財布を片手にピンクのスカートの裾を翻した。
「それなら大杉たちと行ったらよかったのに」
やがてコンビニの袋を手に戻って来た栗田は、隣の椅子をガラガラと押し遼平のデスクの横に座った。
おい、おい、えら近ないか。
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