💛懲りない男たち。妻にはナイショシリーズ第2弾。
オカン🐷
第1話 お弁当
「パパ、お弁当箱忘れずに持って帰ってきてね」
「わかったよ、サンキュー、ミカ愛してる」
「愛してるのはお弁当でしょ。まったく今月のお小遣いパチンコに全部つこてしまうやなんて、信じらんない。コーヒー代も残ってへんのやなんて」
幼稚園の黄色いカバンを斜めにかけた勇気が玄関先で足踏みをして待っている。
「パパ、早くしないと遅刻するう」
「ああ、そうだな。ユウ、お揃いのお弁当持って行こうな」
「パパ、僕とお揃いなの?」
「そうだよ、今日のお弁当は何かな? 楽しみだな」
「うん」
遼平は黄色い帽子を被った勇気の頭に軽く手を載せると、軽快な足取りで玄関を飛び出した。
「行ってきま~す」
遼平と勇気が声を揃えて言った。
「行ってらっしゃ~い」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます