最終話 キャラ弁コンテスト

 前日のこと。

「え~、ユウ君ママが絶対優勝すると思うたのに」

「そうやろ、ウチもそう思うてたんやけど、同じ作品を出してる人が他にもいてるて削除されたん」

「うっそ~、ユウ君ママのオリジナルやろ。おかしいやない、同じ作品てどれやのん?」

「たぶん、それも削除されて、もうあらへんと思うわ」

「めっちゃ気になるし、許されへんから、うちのパパに調べてもらうわ」

 IT関係に勤めるシオンパパは、削除された履歴を蘇らせることが出来るという。

「削除された後、少しでも早い方がええて言うからライン送っとくわ、コンテスト名何やった?」

アイスコーヒーを飲みながらシオンパパからの返事を待った。

「ユウ君ママ、返事が来たわ」

 シオンママが渡したスマホを食い入るように見る。

「これってうちのパパのお弁当箱やわ」

「そしたらユウ君パパが妨害したん?」

「んな、アホな」

 ミカは送られて来た画像のページを捲った。

「大杉さん、この人、パパの会社の同僚」

 シオンママがスマホ画面を覗き込んだ。

 若い女の子が大杉にしなだれかかっている。ピンクのグッズに埋もれた部屋は、女の子の部屋に違いない。うしろにはベッドも写り込んでいる。


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💛懲りない男たち。妻にはナイショシリーズ第2弾。 オカン🐷 @magarikado

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