異質なゲームの参加者は、ほぼ全員「殺人犯」!迷宮入り事件の謎に挑め!

主人公・若槻明宏は、妹を傷つけた男に復讐するために、密室を作り上げて殺害した過去を持つ。
事件は迷宮入りしたかと思われたが、あるとき若槻は、己の罪をなぜか知っている「何者か」によって、山中の屋敷に呼び出される。そこには複数の男女がいて、一人を除いて全員が「迷宮入り事件の殺人犯」だと判明する。
複数の殺人犯と、一人の一般人を集めた屋敷の主人は、若槻たちにこう告げる。
「自分の罪を隠せ、他人の罪を暴け」

殺人犯だらけの閉鎖空間で繰り広げられるスリリングな頭脳戦が楽しく、夢中で物語を追いかけていました。
殺人犯の数だけ迷宮入り事件の謎があり、それらの一つ一つに挑んでいく若槻は、不可解で恐ろしいゲームの中で、推理を冴え渡らせていきます。その一方で、否応なく己の罪と向き合わされて、かつての殺意や、妹への想いを反芻します。

謎解きの爽快感、ヒューマンドラマの切なさ、加速していく推理バトルの疾走感、全てここにあります。ぜひ、異質なゲームが繰り広げられている屋敷の扉を開いて、隠された真実を見つけてください。おすすめです!

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