読みやすく、かつ重厚な中華ファンタジー

初めに、僕は中華ファンタジーというのを初めて読ませて頂いたのですが……独特な名詞や知識がなくとも、作者様の綺麗な情景描写と緻密かつ重厚な物語に、そんなことは関係ないと言わんばかりの勢いで、一気に引き込まれてしまいました。

さらに、この作品に登場するキャラクターたちの個性がそれぞれ光っていて、人間関係の部分でも、読んでいて楽しいところです。
物語の核となるミステリー部分も言わずもがな(個人的にこのミステリー要素も、未知のファンタジーに入り込めた1つの要因であると思います)。

文体も硬すぎず本当に読みやすいので、中華ファンタジーを読んだことがない人こそ、ぜひ読んでみてほしい作品です。
異世界ものや冒険ファンタジーとは、また世界が違いますので、楽しめると思います。

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