静かに綴られる恋のきせき

 少年と少女が出会ったのは、ピンクの日記帳だった。

 顔も素性も知らない二人が日記の中だけで逢瀬を重ねて、静かに相手に惹かれていく軌跡が丁寧に書かれた作品です。

 日記帳がもつ特徴を最大限に活かして物語の軸にしています。綴られる二人の言葉が増えれば増えるほど、最後の1ページまでの時間が短くなってしまう。

 日記帳に綴られる最後の言葉とは。

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