アスティの番になれて、僕、本当に幸せだよ 綾雅(りょうが)
愛の意味も知らない僕だけど、どうか殺さないで
「お前など産まれなければよかった」
「どうして生きていられるんだ? 化け物め」
「死ね、死んで詫びろ」
投げかけられるのは、残酷な言葉。突きつけられるのは、暴力と嫌悪。孤独な幼子は密かに願った。必死に生きたけど……もうダメかもしれない。誰でもいい、僕を必要だと言って。その言葉は世界最強と謳われる竜女王に届いた。番である幼子を拾い育て、愛する。その意味も知らぬ子を溺愛した。
やがて判明したのは残酷な現実――世界を滅ぼす災厄である番の出生にまつわる秘密だった。残酷な現実へ、女王は反旗を翻した。
「私からこの子を奪えると思うなら、かかってくるがいい」
恋愛要素が少しあるファンタジーです(*ノωノ)
2022/09/27、完結
2022/05/03、連載開始
2022/05/05、エブリスタ ファンタジー日間1位
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目次
完結済 全151話
更新
- 予告
- 01.どうして僕は死ななかったの?
- 02.何かが私を呼んでいる――SIDE竜女王
- 03.嫌われないはずないのに
- 04.名前を呼んでもらえるの?
- 05.冷たくも熱くもないお水は初めて
- 06.ありがとうの声を絞り出した
- 07.誰とキスをしたのか教えて
- 08.お皿まで怖がるなんて――SIDE竜女王
- 09.これが夢じゃありませんように
- 10.苦いお薬の後は甘い飴を
- 11.僕、お金がないから買えないの
- 12.自分で名前を伝えられたよ
- 13.優しくされると不安になるの
- 14.ずっとの約束とキスをもらった
- 15.ドラゴンは小さくて可愛い生き物が好き
- 16.竜族は大きいドラゴンで、僕はなれない?
- 17.番が見つかるとお祝いするんだって
- 18.私以外の誰かが残した痕跡――SIDE竜女王
- 19.竜族の女王が命じる――SIDE竜女王
- 20.贈り物の箱をいっぱい開けた
- 21.動物がいっぱい住んでるお部屋
- 22.隣の国まで空のお散歩するの
- 23.海へ向けて出発
- 24.特別な関係だとデートするの
- 25.海に来たら食べなくちゃね
- 26.知らない人とお話したらいけないの
- 27.王様より偉いのがアスティ
- 28.僕も役に立てることがあった
- 29.何もかも飲み込む月食
- 30.銀の月が照らし出す銀竜
- 31.カイの大切なお仕事
- 32.婚約式をしたいの――SIDE竜女王
- 33.ウサギの先生にお作法を習う
- 34.可愛いから食べるんだって
- 35.衣装はアスティの色がいい
- 36.婚約式が楽しみになってきた
- 37.互いの色を束縛の約束として
- 38.優しいドラゴンと生きていきたい
- 39.将来覚えてなさい――SIDE竜女王
- 40.首を虫に食われたの?
- 41.僕の知らない誘拐や暗殺
- 42.攫われた番を追え――SIDE竜女王
- 43.今からお迎えに行くから――SIDE竜女王
- 44.もうすぐ迎えが来るから怖くない
- 45.何も持たない僕の宝物
- 46.遅れてごめんなさい――SIDE竜女王
- 47.宣戦布告と見做す
- 48.国を残せると思ったのか――SIDE竜女王
- 49.悪い人は退治したわ
- 50.番を守るのはドラゴンの本能だ――SIDE竜女王
- 51.隣の国の人が来たけど離れない
- 52.僕、お勉強してもいいの!?
- 53.過保護なのは分かっている――SIDE竜女王
- 54.新しい先生が決まったよ
- 55.僕の所へ逃げてきて欲しいな
- 56.アスティが買ってくれた靴だもん
- 57.お日様が飲んじゃうからだね
- 58.お花に触ったら噛まれた
- 59.宝石みたいなお菓子を食べた
- 60.森の色みたいな鱗だね
- 61.お詫びと書類を届けに
- 62.鱗がないけど、お友達になってくれる?
- 63.ヒスイとお友達になりたいの
- 64.意地悪されたらカイが守るの
- 65.その罪は万死に値する――SIDE竜女王
- 66.悪い人を懲らしめに行くの――SIDE竜女王
- 67.人を指差しちゃいけません
- 68.構わん、滅ぼせ――SIDE竜女王
- 69.アスティに見つけてもらってよかった
- 70.僕が悪い子でも捨てない?
- 71.カイが災厄だと?――SIDE竜女王
- 72.僕のこと、もう要らない?
- 73.約束いっぱいだね
- 74.絶対守ると決意した――SIDEヒスイ
- 75.ドラゴンの誇りに懸けて――SIDE宰相
- 76.僕は災厄でも幸せになりたい
- 77.目先の利益に目が眩み滅びを選んだ――SIDE竜女王
- 78.お熱が下がったからお勉強したい
- 79.ハエどもを退治するとしよう――SIDE竜女王
- 80.正義は竜にあり――俯瞰視点
- 81.魔族の人、お父さんのこと知ってるかな
- 82.悪い人がたくさんいるの?
- 83.竜女王の番は興味深い――SIDE魔族
- 84.僕も助けに行きたい
- 85.僕はやっぱり悪い子かも
- 86.完全なる勝利――SIDE竜女王
- 87.胸がちくっとした
- 88.二人きりのお出かけはデート
- 89.僕達の知らない世界は広かった
- 90.すっとするお茶
- 91.もう飲まない約束をした
- 92.過酷すぎる運命――SIDE竜女王
- 93.何も知らないでいるから
- 94.噂に生じた時間差――SIDE魔族
- 95.誇らしく、嬉しい誤算――SIDE宰相
- 96.僕のお母さんは……
- 97.僕をぎゅっとして。離さないで
- 98.隠せなくてバレちゃった
- 99.呪いに似た邪法――SIDE竜女王
- 100.平気だから泣かないで
- 101.なぜ幼子を狙ったか――SIDE宰相
- 102.お散歩に行かないと
- 103.実在したとは――SIDE魔族
- 104.それは恐ろしい仮定――SIDE竜女王
- 105.バチが当たったんだ
- 106.素直に明け渡すがよい
- 107.呪術なんかに負けないで――SIDE竜女王
- 108.やっと手に入った――SIDE前魔王
- 109.僕の体を返して!
- 110.黒い人が消えますように
- 111.眠るなら、僕の側にいる?
- 112.僕は約束を守りたい
- 113.アベルのお家にお泊まりした
- 114.黒猫のぬいぐるみ、名はシド
- 115.あなたが成し遂げたことなの
- 116.シドを狙う悪い人がいるの?
- 117.吸収するとどうなるの?
- 118.シドも連れて行きたい
- 119.いっぱい約束をした
- 120.シドのぬいぐるみは大事
- 121.不安はあるけれど――SIDE竜女王
- 122.僕だけ違うの出た!
- 123.匂いを嗅いでいいのは番だけ
- 124.新しいお屋敷が出来た
- 125.お仕事を半分片付けた
- 126.お引越し前にお洋服とお掃除
- 127.引っ越し前の大掃除だよ
- 128.私にだけ幼く振る舞う番――SIDE竜女王
- 129.早く大人になりたいけど
- 130.きちんと断るのが正しい
- 131.もう子どもじゃないよ
- 132.二人で最高の贅沢をした
- 133.僕の番は君じゃない
- 134.相談出来るシドがいて良かった
- 135.迎えに行くわ――SIDE竜女王
- 136.本物のアスティだ!
- 137.シドは僕の心も体も守ったんだ
- 138.歪んだ愛情の行方――SIDE獣人少女
- 139.人に呪術を向けてはいけない
- 140.ズルくて汚い僕は内緒だよ
- 141.都合の悪いことに目を瞑った
- 142.お部屋は全然違う景色だった
- 143.僕は何も出来なかった
- 144.やっと自信を持って言えるよ
- 145.溢れんばかりの想いをのせて
- 146.あなたに伝えたかったの
- 147.アスティが僕のお嫁さんになる
- 148.幸せはどんどん増えていく
- 外伝1.あの出会いは偶然かしら
- 外伝2.願いは遠く……届くまで(最終話)
おすすめレビュー
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★★★ Excellent!!!
絶対に泣く作品 @evohachi
カイの心身につけられた傷が癒えますように…