概要
孤高の老人とトンネル、洞窟の光が照らすものは?
R大学大学院の居石要(すえいしかなめ)と袈裟丸耕平(けさまるこうへい)は便利屋塗師明宏(ぬしあきひろ)からアルバイトの依頼を受ける。重機リース会社の元社長深見勘三郎の誕生日パーティー料理を作って欲しいということで屋敷を訪れた二人だがついて早々、袈裟丸が体調不良で倒れてしまう。使用人の赤津と共に袈裟丸の分まで居石は働くことになったが、その日の夜、深見家の三姉妹の次女が屋敷の屋上プールで頭に測量用のピンポールを刺した状態で死体となって発見される。時を同じく屋敷の敷地に渡るための石橋が崩壊し、深見家の屋敷は孤立した状態になってしまった。裏山でトンネルを掘ることを趣味としている勘三郎は何を語るのか。病床に伏した袈裟丸が見た屋上の女神とは?そして第二第三の事件も続く。居石は一人事件を収束させるために奔走する。
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