埋もれさせてはいけない傑作ファンタジー

奴隷上がりの少年を主人公とした、本格的かつ壮大な大河ファンタジー作品。
完成度の高さから言って、この評価は完全に「埋もれている」としか言えないレベル。

極めて筆力の高い作者様で、一筋縄では行かない人物と人間関係の描写が非常に巧みです。
確かな情景描写、長所短所を包みこんだ人物の魅力、それぞれの心理描写、伏線の置き方、どれをとっても一級品。
物語の構成も素晴らしく、それぞれの人間模様や成長を描きながらもしっかり興味を持続させる要素を入れてくださり、まさに読むのがやめられない。

まだ最新までは追いついていないのですが、読者へ常に「薄っすらとした恐怖、不安」を与えるように描かれていて、これが強烈に作品を魅力的にしていると思います。
まだまだ終わりは遠そうですが、完結まで無事に続けられますように。一読者として祈るばかりです。

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