楽園症候群―Elysium Syndrome―

近未来っぽい話です。終始シリアス。短めを分割して投稿します。

山奥にある研究所では、とある少年が父と日々、とある研究を続けていた。
数十年前に一度だけ、局地的に起こった病。それの原因究明と治療法の確立。
その最中、専門医ですらどうしようもないと判断された一人の少女が被験者、そして患者として受け入れられる。少女の担当になった少年は、少女の口癖のような「愛して」をかわしながらも、彼女と共に暮らしていくが、その中である日起こった変化により、事態は急速に悪化の方向を辿り始める。
これは、病であって病ではない、あるいは現時点で完治不可能な病「症候群」を題材にした、少し不可思議な物語。