殺し屋さんの目を通してマレーシアの貌が見えてくる

世界をまたにかけて活躍する殺し屋エッセイシリーズ、第三弾はマレーシア。
宗教も文化も異なる三つの民族が共存する国の深くて複雑な事情と、南国ならではの色鮮やかで大胆な食。赤道直下で生きる人間の逞しさと自然の猛々しさ。
殺し屋さんの視線を通して、今まで知り得なかったマレーシアの貌が見えてきます。
抑制のきいたモノローグはこのシリーズの個性ですが、その硬めの口調によって殺し屋さんの考察が引き立ちます。そして同じ口調で自虐的に甘いものレポートをされるギャップも面白いです。
ぜひ一緒にマレーシアの旅へお出かけください。ただし、飯テロが多発しますのでおなかの空いているときはご注意を。

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