14歳で家出し、売春と放浪を重ねながら本当の愛を探した日々を振り返るノンフィクション。
ただ目の前にある欲求を満たすように刹那的に生きる日々。それでも何も満たされず、むしろ失っていくばかり。
自己嫌悪と自暴自棄にまみれた青春。
愚かだと分かっていても逃れられない蟻地獄のような生活を、あえて自身を突き放すような部分さえある語り口で綴られるところに筆者の潔さを感じます。
それと同時に、若者を搾取する環境がこれだけはびこっている現実も目の当たりにさせられることでしょう。
人間の暗部を書きながらも、それらを乗り越えた筆者による前向きなメッセージに救われる読後感。与えられる側が与える側になることで人は大きく変われるのかも知れないと感じました。
安直な答えではなく、自分で考える力を提示してくれる作品です。
ノンフィクションだそうです。
ある日、死のうと思った少女は、家出をします。十四歳、中学二年生。そうだ、◯◯に行こうとばかりに家出してしまう。
そこからが、もうめちゃくちゃ。
十四才の女の子が一人で生活していくためには、大阪のミナミはかなりハード・モードな異世界だ。風俗、売春、水商売。それらはすべて、未成年を雇うくらいだから、まともなお店ではない。
そんな世界で行き当たりばったりに、そして、ときに死にかけながら、彼女は、ここではない何処か、ここにはない何かを追い求めて走り続けます。
人は不幸のどん底にあってもなかなか死なない。でも、自分の中に何もなくなったとき、ただ虚無しかなかったとき、あっさりと死の途へと舵を切る。
本作の主人公、というか作者である家出少女は、学校で酷いいじめに遭っていたわけではない。家庭内で暴力があったとか、そういった事情もなかった。だがなぜか、ここではない場所、ここにはない何かを求めて、行き当たりばったりに、今いる場所を捨て去る。
家出を繰り返し、暖かく迎えてくれた人たちを裏切り、北は北海道から南は沖縄までを放浪し続けた家出少女。本作は、九年の歳月を経て、虚無だけしか持たなかった少女が放浪の果てに本当に大切なものをとうとう見つける実話である。
最初は興味本位で読み始めてもいいと思う。でもきっとあなたは、最後には深く胸を打たれることだろう。なぜならこの物語には、作り物では決して得られない、嘘のない真実が綴られているからだ。
14歳で家出した少女の自分探しと理想の相手探しの旅を、あまりにも赤裸々な告白と共に綴ったノンフィクションである。
それは時にとてつもなく悲しく、時にとてつもなく辛く、そして一貫してエロティックだ。同時に常識では考えられないような物語が展開し、続きが楽しみで読まずにはいられない。
しかし読み進めるうちに読者は自分自身も多かれ少なかれ切なく、苦しい自分探しをして、理想の相手を求めてきた事を思い出すだろう。
著者は今とても幸せなのだという。
ということは、自分を(理想の相手を)発見したハッピーなラストが待っているという事だ。
卓越したエロティシズムと少女の旅が面白くて思わず続きを読むのをやめられず、読破した最後に主人公が幸せになる。ここに、リアルな、本当の愛の物語がある。
あなたもぜひこの作品の魅力に触れてみませんか?
(20話まで読了です)
トー横の大阪版・後にグリ下と呼ばれる地域から、JCの旅が始まります。
迷走が瞑想に変わるまでの、6年間の生々しい記録(作品概要より)。
作者さんは、コミュ力も美容も欠かさなかった努力家であり、現在は困難を抜け出す事が出来ました。
ですが、家出少女は(一般的に)立場が弱く、赤貧から抜け出せないままに精神を壊し、身体の苦痛と出血に耐えながら、助からないまま固定される人が多く。
もし結婚できても、駄目夫と離婚して、「シングルマザー貧困」に陥る事もあって(日本のシングルマザー貧困率は、平成26年では、内閣府調べで50.8%。OECD諸国でもぶっちぎりの最下位なのです)。
残念ながら、作者さんの願いとはうらはらに。「生涯ずっと貧困」に陥る女性たちが、大多数なのです。
そんな中で古き傷口を、体液まみれの手で抉り出すように。
あの頃の精神の闇、その沈殿物を掘り返すように、作者さんは回想を紡いでいきます。
別の誰かの助けになるように。
あの頃の自分に、改めてケジメを付ける為に。
行政の公助からも遮断され、助からず、「自由という監獄」でもがき続ける人々に、文学は何が出来るだろうか?
内容はヘビーですが、文章量は短め。
斉藤綾子的な赤裸々描写もあり。
まだ20話ですが、これからの展開が気になる一作です。