子供の頃、こんなホラー映画を見せられて泣いたことがあったような気がする

内容そのものは独立ですが、言うなれば「みんこわ」こと『みんなこわい話が大すき』に続く、「よみごシロシリーズ第二弾」みたいな位置づけにあるのだろうと思われる作品。なんですけど、よみごのシロと呼ばれる霊能者が本筋に関わることになるのはかなり後半になってからで、そこまでがね、本当に、なんというか、昔のジャパニーズホラー映画の手触りで、マジで怖いんです。ガチで背筋が何度も凍った。ジャパニーズホラーってのはハリウッドのホラーと違って、情念とか情感とかそういったものの描写に力点が置かれるところに独特な味わいがあるらしいんだけど、そのまさしく「初めて触れる作品であるにもかかわらず、まるで見たことがあるような気がするというような根源的恐怖」に通ずる作品です。夜中に一人で読んでいたらトイレに行きたくなくなった。こわい。

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