どこまでも強く、深く、とらえてゆく、その“家”

結婚生活が破綻し、両親・兄夫婦・祖母の暮らす家へと移った女性。温かく迎えられたはずの“家”は、しかし、徐々にその真の姿を露わにしてゆく。
加えて、差し挟まれる「幕間」に登場する、シリーズ前作の人物たち。
二つの流れの接点が明らかになる時、“家”のもつ執念の全貌が明らかとなります。
おどろおどろしさやショッキングさというより、その執念によって示される恐怖。ぜひ一度、ご覧ください。

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