概要
健気に頑張るヒーロー像を、どうか求めすぎないで。
車椅子バスケを続ける青年、浩司。
両足を失ってもひた向きに頑張る健気な彼を両親や友達は応援し、頑張れと言ってくれた。
車椅子バスケをする彼は、皆に勇気を与えるヒーローだけど。本当はずっと思っていた。
車椅子バスケを、辞めたいと。
両足を失ってもひた向きに頑張る健気な彼を両親や友達は応援し、頑張れと言ってくれた。
車椅子バスケをする彼は、皆に勇気を与えるヒーローだけど。本当はずっと思っていた。
車椅子バスケを、辞めたいと。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!頑張れ! ←何を?
障害者スポーツが題材のお話。東京、北京でもオリンピックパラリンピックが開催されたところなので、タイムリーな話題でもあります。
障害者スポーツをやっている人って、確かにすごい。頑張っているのが分かる。でもその一方で、障害者をやたらと持ち上げたテレビ番組に反感を抱いてしまった経験のある人も少なくないはずです。
本作品に描かれていることって、実のところ子どもの習い事なんかでよくあるケースですよね。
「頑張れ」確かに頑張ることは大事だし必要なことだろう。でも、何をどう頑張るのかは本人が決めることであって、他人が定義することじゃない。
本作品の主人公は、タイトル通り、車椅子バスケは頑張らずに辞めてし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!頑張るのは本人だ
どれだけ他人が「頑張れ」と言っても、
「あの人も頑張ってるんだから、お前も頑張れ」と言っても、
頑張るのは本人だ。
期待に答えられなくて悔しいのも、腹立たしく思うのも、やりたくない、辞めたいと思うのも、その人だけの現実になる。
それはきっと、障害者だけじゃない。
という健常者のセリフは、慰めにはならないだろう。
障害者という場所に身を置かなければ、わからない現実だ。
だけれども。
安藤さんの苦しみは、安藤さんにしかわからない。
浩司くんの苦しみは、浩司くんにしかわからない。
障害者だからと、同じわけでもない。誰かと同じ、と思うほど、残酷なことは無い。
それでも、自分の中に他者の類似点を…続きを読む