頑張れ! ←何を?

障害者スポーツが題材のお話。東京、北京でもオリンピックパラリンピックが開催されたところなので、タイムリーな話題でもあります。
障害者スポーツをやっている人って、確かにすごい。頑張っているのが分かる。でもその一方で、障害者をやたらと持ち上げたテレビ番組に反感を抱いてしまった経験のある人も少なくないはずです。

本作品に描かれていることって、実のところ子どもの習い事なんかでよくあるケースですよね。
「頑張れ」確かに頑張ることは大事だし必要なことだろう。でも、何をどう頑張るのかは本人が決めることであって、他人が定義することじゃない。
本作品の主人公は、タイトル通り、車椅子バスケは頑張らずに辞めてしまいます。
でも、別のところで勇気を出して頑張った。そのことは褒めてあげたい。
主人公の思いをしっかり受け止めてくれた安藤さんの懐の広さもステキです。
安藤さんはヒーローだ。
だけど主人公もまた、自分自身のヒーローに、そして誰かのヒーローに、いつかなれるよ。

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