それぞれの信じるものを追って――重厚な筆致で描かれる壮大な世界

大陸歴七八三年。
リンゼイア大陸盟主ラディック王国の西の守り、カルネディオ城が一夜にして消失。跡形もなく焼き尽くされる。三賢者が一人、スフィーリアの賢者はその焼け跡に禁忌の大魔術の痕跡を感じ取っていた。

現在公開されている分を読み終わりましたが、おもしろいです!大国同士や登場人物達の思惑が絡みあい、世界が大きく動き出していく、その重厚な感じがたまりませんでした!
物語の世界を形作る設定も固く、本格ファンタジー好きならば引き込まれること間違いなしです。

少し本文を引用しますと……『まず最初に書いた文字は【サゥカ】だった。次に【ナヴァー】、さらに【ウルケ】と続けた。紛うことなき、エルフ文字だった。』

種族ごとに言語が異なる、という(拙作も含めて)ファンタジーではスルーされがちな設定もこういうふうにさらっと、しかししっかり描写されているのです!

古き良き本格ファンタジーをお探しの方!
ここにありますよ!

その他のおすすめレビュー

相馬 みずき(繁忙期)さんの他のおすすめレビュー80