自然の叫び声が聴こえる———


カナダで「闇のオーロラ」が空を侵食し、極北から太陽が消えた。

次々に起きる超自然現象。人を襲う動物たち。それは今まで傷つけられてきた動物たちや自然の叫び声。起きた闇のオーロラは人間がしてきた罪の大きさを表しているのでしょう。

天変地異が起きた理由は人間にあるのだけど、それをまた正そうとするのも人間。人を、世界を守るために立ち上がったのは小学生の蒼仁。もちろん一人ではありません。他にも心強い仲間が沢山出てきます。

この作品を通して人間の所業の残酷さや暴慢さを改めて感じました。そしてその半面、人間の愛しさも再認識する。絶望に立ち向かい光を見出だし己の心に従って懸命に戦おうとする主人公と、彼と共に戦う仲間たちのアクションから笑いから感動の涙まで揃っている素敵な作品です。ぜひご一読を。

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