更年期を幸年期に……☆
どんな不調も失敗もおとぼけも、作者様の発想の転換で、笑いに変えてしまう、魔法のようなエッセイです。
軽妙な語り口で、読者の笑いを誘い、そしていつのまにかハートをゲットされる。
あたかも、上質な4コマ漫画を読んでいるような感覚です!
随所に登場する日常の失敗談を、ここまでポジティブ思考に変換できる能力を見て、作者様は、実は天才なのではないか、と思ってしまいます!
私もこんな年のとり方、あこがれます!
これを全員が読めば、読者の人生を救い、世界を救うんじゃないかと思います!
素晴らしいエッセイを、ありがとうございます!
人生の酸いも甘いも噛み分けた筆者のおおらかで優しい口調。その中にちょいちょい挟まれるちょっぴり下世話な本音。そしてなにより、柔軟でユーモアを絶やさない明るさ。
日々の生活の中、壁にぶつかることも沢山あります。歳を経るほどにままならないことも増えていくでしょう。そんな時、この作品がそっと寄り添ってくれることと思います。考え方ひとつで乗り越えられるものがある。この作品には多くの気づきが隠れています。
笑いの中に愛情がひしひしと感じられる夫婦や家族のかたちも、心の浄化剤になることでしょう。
更年期がテーマであるものの、すべての年代の方に読んでいただきたい、日々の生活をよりよく生きるための面白バイブルです。
ハダカデバネズミの存在を知ったのは、かなり以前のこと。
100匹くらいでコロニーを作って一生を暗い穴倉の中で暮す。その生態は哺乳類でありながら一匹のメスだけが子どもを産む。幾匹かのオスとあとは働きネズミ。近親交配を繰り返しながら、なぜか加齢知らずの病気知らずで、その寿命は驚異の30年。ただし、その見かけは無毛で肌はブヨブヨのシワシワ。大きな前歯4本が唇の皮膚を突き破って飛び出している。目はあるのか、ないのか…。
それ以来、ハダカデバネズミは私にとってアンタッチャブルな存在だった。
それがハダカデバネズミを名乗る星都ハナスさんの『ハダカデバネズミの幸年期』を、ご縁があって読むこととなった。ハナスさんの独特の人生観と幸福感にたっぷりと触れること1週間。読み進めるうちに、ちょっと齧った知識を振りかざして、自分の価値観をハダカデバネズミに押しつけていたことに気づいた。すごく反省した。人も動物もいやすべて生き物は、それぞれに置かれた環境で、幸福を求めて一生懸命生きている。
そしてそして、今の私は、ハダカデバネズミが大好きになった!(笑)
この『ハダカデバネズミの幸年期』、永遠に続きますように。
そして私も、自分の命のある限り、読み続けたい。
あのですね、朝がつらい日ってあるでしょう。
それから、翌日のことを考えると胃に穴が開きそうな夜もあります。
そんなとき、このエッセイを読めば、ちょっとだけ勇気をもらえる。
家族を大事にして、仕事に励む。
ときどきカクヨムで字を書く。
それで人生は丸くやわらかく進んでいくんだって。
ハダカデバネズミ師匠が教えてくれる。
すごくいいエッセイなんです。
……しかしね、「ハダカデバネズミ師匠」と呼ぶのは、さすがに抵抗がある(笑)。
たとえ水ぎわが、恥も外聞もないえちえち作家だとしても(笑)。
名前だけで、万座の笑いを全部持っていかれるわ。
ネーミングセンスも抜群ですよ、ハナスさん!