大自然の危機に立ち向かうのは異能を授けられし少年少女と狼達とハムスター

 極北で発生した「闇のオーロラ」が地球を蝕み始めた。
 それを食い止めるべく立ち上がったのは、異能を授けられし少年少女達と高潔な狼達と一匹のハムスターと言う、凸凹チーム。

 でも、彼らにはそれぞれに抱える過去があり、救いたい思いを胸に極寒の地へと赴きます。

 強大な自然の脅威は、今現在私たちが直面している危機でもあります。 
 圧倒的な力と理屈では収まらない不思議な現象。
 それらの描写が本当に美しく、神々しく、時に荒々しく無慈悲で。
 切なくなるほどの畏怖を感じながらも、彼らは全力で助け合いながら立ち向かっていきます。その姿に、何度も胸が熱くなりました。
 
 そんなシリアスな部分と同じくらい、コミカルなシーンも一杯です。
 特にハムスター姿の異能者イルハムさんにご注目。あんなことやこんなことをやらかして、みんなを和ませてくれますよ。

 作者様が綿密に調べ上げた情報と向き合いながら書き上げられたこちらの作品、物語に込めた深いメッセージを感じながら味わってみてください。

 お勧めです!

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