闇の帳を切り拓け!白銀世界を犬ぞりで駆け抜けて、蒼の少年は光を目指す

まるで眼前に浮かぶような、美しくも過酷な大自然。
『闇のカーテン』と呼ばれる天変地異から幕開けするこの物語は、冒頭から読者をカナダ極北の地へと連れ去ってくれます。
また、壮大な風景の中で繰り広げられるド迫力の異能バトルは、圧巻の一言。まさに映画を見ているかのような気分にさせられます。

しかし本作の一番の魅力は、登場人物同士の掛け合いと関係性でしょう。
主人公・蒼仁を襲った運命は非情なものですが、元気なヒロインや頼れる大人たち、それから愉快なハムスター(?)とのコミカルな会話の応酬が、物語全体のトーンを上げています。
人が人と出会い、新たな道が見つかる。前向きなパワーに溢れたストーリーに、胸が熱くなること請け合いです。

そして作者さまこだわりの犬ぞりシーン!
彼らが雪の大地を駆ける様子を想像するだけでワクワクします。
狼犬に加えて、召喚獣や精霊など、この物語には多くの動物が登場します。
人間の力ではどうしようもない強大な自然のエネルギーも、外せない見どころの一つです。

推しポイントを挙げればキリがない本作。
作者さまの『コード・オリヅル』既読の方には嬉しい繋がりも!
ぜひぜひ皆さま、このスペクタクルを体感してください!

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