極北の地からの警告 俺たち人間にも出来る事はある

崩れゆく極北の自然、そして地球。手遅れにならないうちに…
今まさに現実の世界で起こっているシリアスなテーマを見事なバトルファンタジーで描いた作品。
その極北の世界の描写はお見事!

この世に生きる生物の中で人間だけが持つ醜い感情。それを野生に生きるもの達が抱いてしまったらどうなるのか?
私達人間は、自分達の愚かさを嘆くだけでは何も始まらない。

「突然授けられた特殊能力であっても、突然霊体になっても。その時々で、自分たちにできる精いっぱいの道が選択できればそれでいい。」
これは若干小学六年生の主人公、蒼仁の言葉。決して諦めない。

突然変わる作風に少し戸惑いながらも、不自然ではない癒しや笑いが作品に彩りを添えている。
現実の世界で、私達は彼らの勇気を少しでも繋いでいきたいと思わせる作品です。

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