「ミスター貧乏神」と呼ばれる主人公は災難を呼びこむ。
そのためせっかく就職した仕事を辞めて別の仕事をすることになったが、マフィアを護衛するという現状に良心が痛んでいたところを襲撃された――
主人公は襲撃してきた女性に殺されてしまうことを覚悟したけど、ピンチを回避。ここから女性と縁がつながります。
ミステリアスな女性はミスター貧乏神とまで呼ばれていた男に運をもたらす女神。彼女との出会いにより、主人公はどう変わっていくのか……。
テンポよく展開していくストーリーに目が離せませんでした。読後感が良いので、アクション小説が好きで、すっきりしたい読者におすすめです。
その男の名は、ミスター貧乏神――(本名じゃありません)
その名に恥じぬ悪運っぷり。よくもまあ、次から次へとこれだけの災難を引き寄せられるもんだ(何が起こるかはお楽しみ)
そんな男が、悪の組織イタリアン・マフィアに身を寄せれば、あら不思議(悪×悪=?)
ガッティーニの親分、ウハウハだ(誰ですか)
けれどその悪事、お天道様が見逃しても、月の女神が許しません!(警察はたまに目を瞑るよね)
そしてマフィアといえば、最後はドンパチやらなきゃ収まらんでしょう(派手に行きますよ!)
同作者様の代表作「コード・オリヅル~超常現象スパイ組織で楽しいバイト生活!」に登場するサブキャラたちの過去を描いた短編のようですが、本編を知らなくても大丈夫です。
(本編も、のっけから爽快コメディ×アクションが炸裂する、とても楽しい作品ですのでぜひ併せてどうぞ)
主人公の矢崎さんは、息をしているだけで不運な出来事に巻き込まれてしまう『悪運に魅入られた男』
それなのに彼の一番の悩みは、周りの人を巻き込んでしまうことでした。
普通だったら、自分の人生を呪い腐ってしまうところなのに、巻き込まれた他人の心配をするなんてなんて良い人なのかと、それだけでほれぼれしてしまうくらいカッコいいですよね。
そんな彼のことを、運命の神は決して見捨ててはいませんでした。
月夜の晩に命を狙ってきた女性は一体何者なのか?
華麗なアクションシーンとスイートポテトを味わう一時。
対照的な二人が最強のコンビになるまでの物語です。
実はこの作品、同じ作者様の『コード・オリヅル~超常現象スパイ組織で楽しいバイト生活!』からのスピンオフ作品。本編では少年コンビを支える頼りになる二人なのです。
世界を股にかけて活躍する姿も見れますので、合わせて是非、ご覧になってみてください。
しかも、十二月になったら、本編の外伝が連載される予定なのだそうです!
今のうちに予習しておけばバッチリですよ。
ハードボイルドな香りが恋しい方、ワールドワイドな世界観がお好きな方。
カッコいいハードアクションにワクワクする方。
必見です!
あまり口に出して言うことではないのですが、生まれつきタイミングとか巡り合わせの悪い男(例えば私みたいな)ってのはいるもので、努力では如何ともしがたい、あらがえない「何か」があるんじゃないかと、ふと思ったりします。昨今のラノベ主人公とかもそうですが、決してネガティヴな思考で運が逃げて行くとかではなく、明らかに環境というか、巻き込まれ系というか、もう運命としか言いようがないツキの無さに涙が出そうになりますね。週に一度か二度ペースで。いえ、決して結婚して後悔しているわけじゃないんですが(汗)。
そんな私の100倍くらい運の悪い男がこのお話の主人公です。死ぬわこんなの!って何回も思うけど死ねない。死なせてもらえない。そしてそして、その運の悪さの裏側にはやはり、逆に運が回ってくる女が存在するわけでして、こりゃもうどーしよーもねーなと。読んで笑いながらあれ? なぜか目から水が……
本作は、『コード・オリヅル~超常現象スパイ組織で楽しいバイト生活!』からのスピンオフ的作品となります。
本編を拝読しなくても楽しめる内容です。
こちらは、少々毛色が変わりまして、大人の雰囲気を醸し出しております。
悪運をチャンスに変えるなど、素敵な言葉も魔法のように散りばめられております。
マフィアが登場し、キレッキレのアクションシーンが展開されます。
そして、情緒たっぷりのラストへと結びつけて行くのです。
サブタイトルをご覧いただいてもお分かりになると思いますが、こちらも本編同様にカラーが瞼に浮かぶようになっております。
黄金色のは美味しそうですよね。
ある絵本の美味しい食べ物を思い出してしまいました。
是非、ご一読ください。
作者さまの代表作である『コード・オリヅル』のスピンオフですが、これ単体でも十分楽しめるアクション短編です。
なので、ちゃんとした紹介文書こうと思ったんですが。
本作の主人公の矢崎さん。
私の最推しなんすよ。
これが冷静でいられるかってんだァァァァ!!
ハァァァァ!!
しかも男女バディのアクションですよ?!?!?!
最高では?!?!?!
私が男女バディ好きってしってるでしょ……(知らんがな)
映像が目に浮かぶ筆致で、短編ながらも緩急ある展開で疾走感も素晴らしい。
印象的に挟まれる月の描写や、スイートポテトなどの小物もおしゃれで効いてます。
今回の短編で、自分が矢崎さんを心から推しているのだということを改めて認識しました。
ただ溢れる愛を綴っただけの駄文になりました。いや綴りきれてないよ。つらい。
面白かったです!!最高でした!!ありがとうございました!!!!
悪運に愛されてしまった元警察官が持ちかけられた仕事はよりによってマフィアの護衛!
長編小説『コード・オリヅル』のスピンオフですが、この作品だけでもコメディタッチな大人のハードボイルドとして楽しめます。
文章の爽快な面白さと映像が目に浮かぶようなアクションの描写はさすがお手のもの。起承転結のしっかりした構成で短編としての安定感があります。
悪運をひっくり返せば好機に変わる。ポジティブなテーマと各エピソードの最後に見せる月がリンクしていくところも素敵です。
すっきりと気持ちの良い読後感をお求めの方はぜひ読んでみて下さい。
矢崎京一。彼には生来の「悪運」が付きまとっています。
しかし、悪人の前で、それを「好機」に転化する術を持ちます。
彼は、作者様の代表作『コード・オリヅル~超常現象スパイ組織で楽しいバイト生活!』の登場人物の一人。
このたび、イタリアの月というスポット・ライトを当てられて才質を開花させます。
敵は異国の地で人身売買を目論むマフィア。
とらわれの美しき人形のようなお子様の生命を救おうと奮闘します。
二十七歳の「ミスター貧乏神」こと矢崎青年のハードボイルド・アクションを是非、お楽しみください!
ちなみに『オリヅル』本編未読の御方にも十分、楽しめる内容となっています!(^^)!