概要
過去へと送れるのだとしても……伝えられる筈のない、本当の気持ち。
翔平(しょうへい)は七年ぶりに実家へ戻り、子供部屋の掃除をすると、机の引き出しの中から手紙を発見する。差出人は桃井涼子(ももいりょうこ)――翔平の幼馴染であり、初恋の人――だった。
『明日の午後三時、間桐(まとう)商店に来て』
たった一文だけの文面を受けて、翔平は翌日、間桐商店を訪れる。
店に入ると、昔とたいして変わらない見た目の店主がおり、涼子からの手紙は過去から未来へ送られてきたものだと翔平に告げる。そんな突拍子もない話を聞き、困惑する翔平。
「未来があれば、当然過去へと送れる手紙もあるんだよ」
店主はそう言って、翔平に過去へと送れるという手紙を手渡すが――。
『明日の午後三時、間桐(まとう)商店に来て』
たった一文だけの文面を受けて、翔平は翌日、間桐商店を訪れる。
店に入ると、昔とたいして変わらない見た目の店主がおり、涼子からの手紙は過去から未来へ送られてきたものだと翔平に告げる。そんな突拍子もない話を聞き、困惑する翔平。
「未来があれば、当然過去へと送れる手紙もあるんだよ」
店主はそう言って、翔平に過去へと送れるという手紙を手渡すが――。
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