これはあまり褒められることではないのかもしれない

この作品を読んでいくとふと感じてしまうことがある。
それは、けやき先生の作品である「カルマの塔」だ。
かの作品で主人公に淡い恋心を、決して返されることのない愛を抱いた数々の女性たち。「何がために騎士は立つ」に登場するヒロインは彼女たちの生まれ変わりなのではないかと思うと涙が出そうになった。
私はどうしてもクルスにアルを重ねて見てしまう。
クルスとヒロインのほのぼのとした掛け合いは、「カルマの塔」で私たち読者が夢想した光景なのだから。

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