捻くれていない主人公が好きな方にお勧めしたい

直向きな主人公が愚直に夢を目指す姿は思わず応援したくなるような心地よさがある。安易にステータスやスキルなどに頼らない作品なのも良い。世界観もきちんと構築されているし、じっくり読みたいところでしっかりした描写がされていてテンポよく読める。「鑑みる」など使い方が微妙にずれている言葉が散見されるのがもったいないが、全体的に入り込みやすく、随所に見られるユーモアもアクセントとして機能していてバランスの良い作品だと感じる。