暗闇にも癒しが・・・

ダークファンタジーの王道を行く作品です。

権力者の派閥争いという主題の中で、繰り広げられる謀略の数々に胸が弾みます。
描写の緩急が見事なほどに明白であり、息を吞む戦闘とほっと息を吐く日常で読み手が退屈することがありません。
世界観も特に説明をする必要がなく、物語の中に自然と織り込まれており読み進めれば自然と頭の中に滑り込んできてくれるため、必要以上に構える必要はないでしょう!
魔法的な扱いのものも、見事に嚙み砕いて組み込んであるため設定的にも読み進めるにもノイズになることもなし!

また、主題がとても緊張感のあるものなので、たしかに張り詰めた空気は読んでいて伝わってくるのですが、キャラの個性を活かした見事な会話で張り詰めた空気が和むこと請け合いです!

ファンタジーの世界にじっくりと没頭したいと思う人にぜひ読んでいただきたい作品となります!




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