家族、友達、恋人すべては愛という紐で繋がっている

 この物語に主人公はいません。登場人物一人、一人には、それぞれが抱える問題があり、前に進むことができずに一人立ち止まり、震えて泣く子供のようになる瞬間があります。その時に手を差し伸べる者。それは、家族であったり、友達であったり、恋人であったり。その手に導かれ、気づき、そして新たに前に進む勇気と力を得る。
 
 そう、震える中で新たな灯を見つけ前に進む力。全ては、愛という紐で繋がった絆こそが主人公です。

 素晴らしいヒューマンドラマの作品がここにあります。

その他のおすすめレビュー

水野 文さんの他のおすすめレビュー159