概要
あなたと生きたいと願うから受け入れる なにもかも
これは北海道の片田舎当別町に生きる青年達の愛と友情の物語です。
共に生きると誓った美葉と正人。二人の元にある手紙が届く。正人の苦しみの源に触れるべきか否か、美葉は悩む。
アキは健太との仲を健太の母に反対され、密かにある決意を固めていた。その決意がアキに異変をもたらす。
正人が当別にやって来て九年。「幸せになりたい」ただそれだけを願うのに、ままならない。悩みながら、苦しみながら、それでも友の背を支え手を繋ぎ合う。
共に生きると誓った美葉と正人。二人の元にある手紙が届く。正人の苦しみの源に触れるべきか否か、美葉は悩む。
アキは健太との仲を健太の母に反対され、密かにある決意を固めていた。その決意がアキに異変をもたらす。
正人が当別にやって来て九年。「幸せになりたい」ただそれだけを願うのに、ままならない。悩みながら、苦しみながら、それでも友の背を支え手を繋ぎ合う。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!味わい深い濃厚な料理を食べたような
自分ではとても作れない手の込んだ美味しい料理を食べた時、私は言葉を失います。
この作品はまさにそれです。
味覚ではなく視覚から感動を咀嚼できます。
作中に登場する多くの人物。けれど誰一人として薄味なキャラクターは居ません。
辛く苦しく時に優しく、重い枷のような過去を背負いながら今を懸命にもがき光を見出す。
まるで主人公のような食べ応え。
そう、この物語に登場する人物達は、一人一人がメインディッシュとなれる逸品。
そんな彼らを長い時間と手間、そして愛情をかけて調理し極上のスープに仕上げたこの作品こそ、究極のメニュー!
スプーンを持った手が止まらないように、ページを送る指が止まら…続きを読む - ★★★ Excellent!!!人生に幕間はなく、河もまた絶えず流れゆく
祝福に包まれた前作のラストから、ほんの少し時が流れ、年も明け、各々の新しい生活が始まっています。
それは奇縁ではなく、運命の導きでした。巡り逢った若き男女は、周囲の親友親類を巻き込んで、巻き込まれて、約十年の歳月を越えて、契ります。
翼も心も粉々に砕けた時期もあった。しかし、二度と治らない翼も、癒やされず回復しない弱い心もなかった。困難と不運を乗り越えて、ここに居ます。心優しく、少しお節介な親友も変わらぬ笑顔と素顔を見せてくれます。
旧知の読者にとっては、懐かしい面々との再会です。和やかな同窓会のよう。ただし、時に同窓会は波瀾の始まりになることもあります。悲しい報せを耳にして嘆くことも…続きを読む