えっちな先輩がいつも性的かつ物理的に温めてくれる話

桜井正宗

先輩が体を使って俺を温めてくる件

 清瑞きよみず 美桜みおは、清楚せいそな黒髪ロングのお嬢様のはずだった。



 昼休みに呼び出された俺は、校庭にあるベンチへ向かった。そこには先輩が誰かを待つように座っていた。



「やっほ、しょうくん。これ、取ってね」

「先輩……うわ! それ!」



 先輩は、またの間に『コーヒー缶』を挟み、温めていた。



「冷めないように温めておいたの。どうぞ」

「せ、先輩……分かりました」



 先輩のフトモモは黒タイツに覆われている。今は十二月の寒い季節だから、くのは当然だろうけど。


 俺は、コーヒーの缶を先輩の股からそっと抜き取り、冷えた手を温めた。……これ、先輩の股のぬくもりかな。



「さあ、隣に座って。鐘くん」

また・・してくれるんですか、膝枕ひざまくら

「うん、鐘くんを温めるのがわたしの趣味だからね」

「趣味って……分かりました。俺達、付き合っているんですもんね?」

「うん、ほぼ付き合っていると言ってもいいと思う。少なくとも、わたしは鐘くんが好きだから、遠慮なんてしないよ」



 一週間前……俺は突然、先輩から抱きつかれた。どうやら、先輩は『泣きボクロ』が性癖のようで、俺の右目の下にあるホクロがドストライクだったようだ。まさか、そんな部分で気に入って貰えるとか、人生分からないものだなと俺は思った。



「こう、ですか」

「そうそう。頭を撫でてるね」


 先輩は、俺の頭を優しく撫でてくれる。はたから見たらヤバいなこれ。でも、付き合っているんだから問題はない。



「先輩のフトモモと手……温かいです」

「もっと温めてあげる」


 前屈まえかがみなる先輩。

 そんな事をすれば、先輩の大きな胸が頭上に落ちてくるわけでして……あったけぇ。これが先輩のぬくもり・・・・かぁ。

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